「タネは誰のもの」柏上映会11.23の報告ならびに12.5上映のお知らせ
11月23日は柏市で「タネは誰のもの」の上映会をおこないました。
今、国会で審議されている「種苗法改正案」について、私たちに欠かせない食や食をつくる側の農業者の環境が大きく変化しかねないいろいろな懸念があること、食料自給率がただでさえ少ない日本において、更に自給率を下げかねないのでは?等々という危機感、
また、種苗法改正案についていろいろな立場の方からの意見が集約されたものをシェアできないだろうか?というところから、改正案に賛成・反対のそれぞれの立場の意見をうかがえることもあり、
今まさにリアルタイムで進行中のものであるからこそ、
多くの方と共有できたらとの考えから企画しました。
この上映会が開催したときは、衆議院本会議で可決され、翌日24日から参議院へ審議が移る、まさにその渦中での開催。
上映会後のシェア時間においては、参加者からは、
このケースは株分け・種分けは大丈夫なのか?
この種苗は大丈夫なのか?
どうなったら罰則対象になるのか?
なぜ、改正案を通す必要があるのか?
食は全員に関わることなのに、「権利」「知的財産」としてしまうのはなぜか?
等々
闊達な質問や意見が交わされました。
ではどうすればよいか?
というところが一番の肝だと思います。
この記事のタイミングにもよるのかもしれませんが、
マザリーちばにおいては、農民連・全国食健連が主体となって実施している【種苗法改正案廃案を求める国会請願署名】に対して、この記事がでるころまでに90筆以上の署名をもって提出しています。
参議院を通過させなければ、今期の臨時国会の会期は延長がなければ12月5日となるので、30日規定は適用されないので、廃案に持ち込むことができます。
もし、この改正案が参議院本会議を通る、または、参議院でこじれて会期延長されて30日規定の適用で法案成立してしまった場合はどうするか??
今日出た話のなかでは、
・成立から施行までは時間があること
・施行後においては、登録品種以外の品種を活用
・地産地消、ローカルフードを守るだけでなく発展をさせていく
・地産地消やローカルフードを発展させるカギの一つが給食であること
・登録品種でも大手民間のメーカーが開発した品種の増産を促してしまうようなことを避ける
・広島のようなジーンバンクを作る
等々
種苗法改正案は、まだまだ審議の渦中にありますが、まずは種苗法改正案を成立させてはならないことが第一です。
私たちの食や食料安全保障にかかわることです。
つくづく、次のことを思い返されます。
1971年、当時アメリカ・農務長官だったアール・バッツ氏が言った言葉。
「アメリカにとって、食糧はミサイルと同様に重要な武器である。他国分の食糧まで生産すれば、戦わずして攻略できる。とりわけ食糧自給できない日本には有効だ」
マザリーちばでは、柏市のほか、香取市でも上映会を実施します。
12月2日(水)10:30~(14:00頃終了予定)
上映会とランチ交流&シェア会になります。
場所:半農半鮨 まこと屋(香取市八日市場792-1)
参加費等その他詳細・申込はこちからから↓↓↓
https://www.kokuchpro.com/event/20201202katori/