君津市 久留里の水源が汚染される(マザリーライターKさんからの寄稿です)

佐々木ゆうじ氏(75歳、社会科高校教師していた、40歳から活動開始)から話を聞く

■ふるさとの水を守る会を知ったきっかけ

昨年夏、福島の放射性廃棄物処理について県外に持ち出され、汚染された再生土が公園や道路に試行されている噂を聞き、環境省に電話にて問い合わせをしました。

環境省は、再生土を県外に出すことはしていないという回答でした。

そこでは、私も疑うこともなく、国の管理について納得して終わりました。

ちょうど同じ時期にFacebookで「ふるさとの水を守る会」というグループを見つけました。

添付した資料をお読みになるとわかるとおり、袖ケ浦市、木更津市、君津市、富津市の上下水道の水源とされている小櫃川の水が廃棄物処理施設建設により、汚染される危険性がある。この廃棄物処理施設の運営、増設することを地域の方々が団結して中止させようという活動を行う団体です。

2011.03.11 福島で震災が起こり、当時は100ベクレルを超える放射性物質に関しては厳重に取り締まっていた。

2019.08.19 特措法により、8,000ベクレルまでの廃棄物は放射性廃棄物としないという法が作られた。

このことにより、私が夏に環境省へ問い合わせした回答が「汚染土または再生土は県外へ運び込んでいない」という事実だった。

今も全国の各自治体では、汚染土の放射性濃度8,000ベクレル超えるものは、8,000ベクレルを下回るのを待ち、8,000ベクレルに下回ったら再生土として使用するというのが現実である。

新井総合施設でも再生土は規制されていませんから放射性廃棄物物質の受け入れもされている。

3.11震災後、この新井総合施設に初めて放射性物質の汚染土を搬入したのが千葉県水道局であった。

国も県も早く汚染したものを処分したいと考えている。

ちなみに、手賀沼の浄水場のすぐ横にも8,000ベクレルを超える放射性廃棄物が保管されている。その横にある浄水場の水源とする自治体の人はこのことを知らない。

■ふるさとの水を守る会ができるまでの流れ

・35年前山奥にトラックが頻繁に目撃され、新井総合施設という会社が廃棄物処理施設を建設しようと町民が知る。

当時、千葉県知事であった沼田氏は、任期終える前日、新井総合施設の建設を認める書類に印鑑をつく。そこから廃棄物処理建設の建設は進むことになった。

地元の男性陣は、飲み食いの接待を受けて建設に賛成する。

それを知った男性陣の奥さんたちが接待で地元の水源を譲り渡してしまった男性陣にもう任せておられないと佐々木さんを含め、10人くらいの女性が立ち上がり、活動が始まる。

・5年前。廃棄物処理施設「新井総合施設」と裁判するために「ふるさとの水を守る会」が発足。

・久留里から2名、小櫃から2名の共同代表で行われている。

・君津市長 石井氏が当選後、連携を取られている。

・裁判は、10人の弁護団により代表及川氏により行われている。自治体を相手に勝つ裁判はなかなか無いそうだが、この活動を広げ声を集めて頑張っている。

・裁判以外に、電気紙芝居を行ったり、この事実を知ってもらうことで会のメンバーを増やす活動をされている。

■水源を守るには

・地元の水のことを知ってもらう(議員も知らない)

・水源である山のことを知ることは大事である。

・多くの人が関心を持ってくれることで勝訴に繋がる

現在、香取市の山間にも不法投棄もありますが、他所からのダンプが廃棄物を積んで廃棄物を請け負う会社もあります。

山が汚染されれば川も汚れ、それを水道水として汲み上げ飲むことに繋がります。

自分たちの水源を探る人、関心持つ方はあまりいませんが、今回このふるさとの水を守る会の佐々木さんにお話を聞いて自分たちの水源について知ることはとても重要なことに気づかされました。

君津の処理施設建設、運営について他自治体ではありますが、他人事ではなく、私たちの暮らしに重大な繋がりをもたらせていること、そして、このことを千葉県民であれば知る必要はあると思い、皆さんにシェアさせていただきました。

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