2020年、さいごの。
「自助・共助・公助」は、行政が社会保障や公共サービスから撤退するときに使う用語だそうです。
その撤退の隙間に企業が入り、社会保障・公共サービスは営利市場化し、行政が本来なすべき私たちの最低限度の生活を守る(生活保護・衛生・教育・社会保障)ことから退き、自助互助・自己責任が強調され、その領域が無制限化し、私たちが自律をするためのセーフティネットがなくなっていきます。
(公共財団法人地方自治総合研究所研究員・井上陽治氏)
だから、このコロナ禍で露呈した、「自粛警察」が一層映えてきます。
このコロナ禍で日本が更におかしくなった、と、捉えるかもしれません。見方を変えれば、この何十年と潜んでいたいろいろなおかしさが、オモテにあぶり出され、更におかしくなってきているとみることもできます。
そのおかしさは、国会を見ては明白であり、このコロナ禍における根拠なき自粛の働きかけなどや、おこなうべきではない改正種苗法など、あいついで拙速的に進められました。
「ネットウヨ現象は没落階級が権力にすがり、弱者を叩いて鬱憤(うっぷん)を晴らすナチスの時代の現象であり、学会では定説になっている」(社会学者の宮台真司氏)
ある調査では、10・20・30代の政権与党への支持が高いという結果があります。
菅総理の印象については、「パンケーキを食べる平成おじさんがかわいい」くらいの意識だといいます。
特に10・20代においては、政治を意識できる歳には安倍政権・菅政権であり、更に協調気質だそうです。政権交代をするということは、過去の歴史物語・社会崩壊すると感じるくらいかもしれないとの分析だそうです。
私たちにできること。
どういう立場であれ、私たちは子ども・孫、に語れないわけではないわけですから、投票するという意味、政治へ目を向ける、自分の生活に密接にかかわっている、政治は今の政権がすべてではないこと、など、若者が腑に落ちる言葉に換えて伝えていかなくてはならないと思います。
一方、今の情勢はおかしいと感じる10・20代がいることも事実であり、視野を拡げて考える人たちを増やしていくことが肝要と思うところです。
食べ物・添加物の話でありますよね。
あの会社だから、老舗だから「安心安全」に決まっている。
みんな食べているから大丈夫。
何度も臨床試験をおこなって、国が認可しているから問題ない。
国のお墨付き、有名人が推しているから。
その「まさか」を、「世の中の常識が正しい」を、疑う、という視点のように。
さいごに。
2020年、マザリーちばでは、発足からおこなうことがなかった本来の活動の柱のいくつかをおこなうことができた年でもありました。
一方で、コロナ禍の影響でできなかったこと、新たにできたことなど、色々ありました。
これら全て皆さんの力によるものです。
明日から2021年。
子どもが、親が、すべての日本人が明日・未来に生きる希望と確信を持つことができる暮らし、日々恐恐としない穏やかに笑って暮らせる世の中になるように皆さんと手を取って前進していくとができたらと思います。