地方市議会 松戸市の場合 (その2)「市立小中学校におけるマスク着用について」
松戸市議会6月定例会 一般質問 6月15日
「市立小中学校におけるマスク着用について」答弁がありました。
[質問事項]
登下校時などマスク着用が緩和されていますが、周囲の目を気にしてマスクを外しにくい児童・生徒もいるようです。何か対策配慮を施していますか。
A 学校教育部長
「厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針の変更」に伴い、教育委員会より6月1日付文書「今後の教育活動における感染症防止対応 主にマスクに関する事項について」を一律小中学校および保護者に通知したところでございます。
その中においてマスク着用の新たな方向性として、場面に応じたマスクの着用を促すことをお伝えいたしました。
学校では、熱中症のリスクが高い時や、運動時、登下校、野外での活動など主導においてマスクの着脱が児童・生徒の育成を進めているところでございます。
マスク着用での生活が3年目となり、着用することが習慣となっていることや、大人が着用傾向にあることなど、学校も苦慮しているところではございますが、日常生活を取り戻すためにマスクを外す時間を増やす、段階的な指導を継続して行ってまいります。」
Q N 議員
「学校も教師もとても苦慮していることはよくわかります。マスク着用にはリスクがあることもご理解いただいているとの印象を受けますので、おおむね納得のいく答弁でした。
願わくばさらに一歩踏み込んでほしいです。例えば、登下校時に先生方の姿を見かけることがあるのですが、先生がマスクをしています。これも何か理由があれば良いのですが、なんとなく、あるいは周囲の目が気になるのであれば外すべきです。
子どもたちはこういった部分を見ていますから、どうぞよろしくお願いいたします。」
上記答弁にある松戸市教育委員会の文書。
「今後の教育活動における感染症防止対応(主にマスクに関する事項)について」
http://www.matsudo.ed.jp/maki-j/index.cfm/12,4921,c,html/4921/20220602_144857.pdf
この文書によると、松戸市の基本的な対応は「熱中症や感染症に対しても子供たちに『自分の体は自分で守る』意識と実践力を育てる 」です。
周囲や大人を見て同じ行動を取りがちな子供たちが、熱中症等の危険性を考え自ら外すでしょうか。
また「屋外において、会話を伴わない場合」マスクを外す事をうながす、とあります。
参考までに、市川市教育委員会の文書
「マスクの着脱について」
https://www.city.ichikawa.lg.jp/common/edu18/file/0000403690.pdf
「臨機応変」、さらには「マスクの着脱などによる偏見や差別」「積極的にマスクを外す」場合にも触れられています。
松戸市と比べ簡潔に書かれている印象です。
お隣の市です。比較してみてください。
なお、流山市では、市民から「児童のマスク着用及び感染症対策に関する陳情」が出されています。
マスクの身体的及び精神的成長の欠如等に対するリスクを挙げ、市から学校及び公共施設へマスクを外す呼びかけの強化を意見しています。
https://www.nagareyamagikai.jp/doc/2022060100023/file_contents/R4-2_tinzyou_15.pdf
(陳情と誓願については後日記事にする予定です)
今日の松戸市は最高気温31度。
蒸し暑い日が続いています。
見かけた登下校時の小、中学生ほぼ全員マスク着用。
見守る大人たちも全員マスク着用。
下校後、外で遊んでいる小学生たちもほとんどがマスク着用。
好印象な答弁でした。
マスクが必要である状況ならばともかく、「踏み込んだ一歩」が欲しいところです。
参考
松戸市議会 議会中継(録画) キーワードや議員名による検索が出来ます。
https://smart.discussvision.net/smart/tenant/matsudo/WebView/rd/council_1.html