【5月9日・原発、これから 勉強会 より】

5月9日日曜日。
朝から晴天に恵まれ、カラっとして空気ながら暑さもあったこの日、成田市にある古民家で、岩井孝さん(日本科学者会議・原子力問題研究委員会委員長)を迎えて、原発についての勉強会をおこないました。

会場とオンラインのハイブリット形式の開催。

猫がゴロンと寝転ぶくらい穏やかな雰囲気。



岩井さんは元日本原子力研究所に長年携わり、原子力発電に近い立場で見てきた日本の原子力発電やその政策などの問題を講演活動などを通して、啓発などに努められています。
福島原発事故以降は、福島原発事故のこと、
そして、再稼働の是非で揺れる茨城・東海村の東海第二原発のこと、など、ついても講演されています。

この勉強会では、
福島原発事故に伴う、汚染土の再利用と廃炉・処理水について、
東海第二原発のこと、
などについて触れました。

福島原発を取り巻く問題として、過日、2年後に海洋放出が決まってしまった放射能処理水について、「汚染水」と言う方がおられるとのことですが、処理水と汚染水では違うということ、処理水を海洋放出しない方法があること、など触れられました。

海洋放出することで茨城だけでなく、隣県の千葉をはじめ他の都道府県でも風評被害をはじめとした被害は確実に起こること。

福島原発事故時、数年後、そして10年経過した今では、私たちの対応の仕方は、状況が違うので、それでも注意すべきこと、そこまで神経質にならなくても大丈夫なことなども教示いただきました。

事故発生当時は、水素爆発により建屋が壊れ、屋根が吹っ飛び、空気中へ放射性物質等が放出されてしまいました。それが、プルーム(放射性雲)、風にのって関東地方へ運ばれ、のちにホットスポットが形成されたりしました。
ホットスポットは千葉県内(特に柏や松戸の東葛地区)に形成され、あのときは、公園や学校の敷地、川沿いなどが立ち入り禁止となっていました。

また、放射性物質が飛散したので、衣類に付着する恐れがあったので、ちゃんと水(湯)で洗い落とす、洗濯をする、外では干さない、などもありました。

しかし、今は当時のようにするまでもないものの、放射性物質は洗い落としたらなくなるわけではないこと、物質によっては、半減期の期間が異なる(セシウム134と137では半減期が違う)ので、よく知っておくことなど、仰せられました。

私たちができることとして。

東海大二原発の再稼働をめぐり、水戸地裁では運転差し止めの判決が出されました(別の類似した裁判では退ける判決)が、控訴をしており、原告住民等を応援しつつ、裁判をよく見ること。

福島原発の放射能処理水・海洋放出に対してどうしていくか。
(最近のニューズでは韓国の漁業団体が韓国国内で日本政府に対して提訴したようですね)
※利害関係が少ない地域から声を上げていくとよい。原発立地から近ければ近いほど、発電所や関連企業(取引先含めて)に勤務されている方などがいるので、なかなか声をあげにくい。

電源・電力の確保をどうするか。
※遠くから送電線にのって電力供給をおこなえば、送電線を伝っている途上で消耗するため、供給到達のときには、100の供給を送っても、70とかの量になるそうです。なので、なるべく、住んでいる近場で電源が確保する方法。
水力を活用した発電など含めた、地域内の電源・電力の地産地消など。。

日々の節電。
節電、といっても、ずっとコンセントをつなげっぱなしをやめ、必要なときだけ接続する、という実践。ほんの少しのことかもしれませんが、ちりも積もれば・・・のように、削減可能になること。

などなど。

できること、やれることを。

今、コロナ禍も重なりどうしても原発のことが遠のいている感じがしてならないです。

東海大二原発においても、福島原発のような事故が発生したとき、原発立地・周辺市町村民の避難先として千葉県も含まれています。また、半径70キロ圏内になると確実に千葉県は範囲内に入ってきます。

本当にできること、やれることを探っていき動いていきたいと考えます。

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