マザリーライターS ~社会毒の伝え方~「誰に、どのように伝えるか?」

~社会毒の伝え方~「誰に、どのように伝えるか?」

○誰に伝えるか
「身近な人に話してもわかってくれない。」
「家族に理解されない。」
「どう伝えたらわかってもらえるのか?」
社会毒のことを伝える時、多くの人がストレスを感じていることでしょう。
同じ悩みを私も抱えていました。友人に話して敬遠されて疎遠になったり空気が悪くなったり、皆の話題と話が合わず会話に加わらなかったり。実家に帰り毎回この話をしていたら、母は「分かるけれどそこまでやれない!」と最後は悲しそうな顔をされてしまい・・・
友人や家族には辛い経験をしてほしくないという気持ちがあったので、その時やり過ぎたと気付きました。
情があるから・・・親しい人ほど食生活など変えて欲しい(相手を変えたい)という思いも強くなり、つい話してしまいます。けれどこうなるとお互いにストレスになり辛いだけで、どちらも幸せや喜びをを感じられない。楽しくない。
やるせなさはあるけれど、関心を持ってもらえない人に伝えることはやめました。聞かない人に無理に伝えることは、勉強しない子どものお尻を叩いて無理やり勉強させるのと同じで、その人が自分から気づく事を妨げる行為なのだと思います。
「聞いてくれる人に伝わればいい」と切り替えたことで気持ちは楽になり、伝えることのストレスはなくなりました。きっかけだけ話せば向こうから聞きに来てくれるので、最近は伝える人を探す必要もなくなり、更にそうやって来てくれた人は伝えれば確実に変わっていくのです。

○どのように伝えるか
新型コロナの問題を伝える時に、「ただの風邪だから怖がる必要はない」という言い方がありますが、これが誰にでも伝わるわけではない事を感じています。
「蛇が怖い」と思っている人に「怖がるな」と言っても伝わりません。蜘蛛が嫌いな私は「大丈夫」と言われても近づきたくありません。新型コロナも同じです。
職場で途中まで一緒に帰る同僚も、感染への不安がありました。新型コロナに不安がある人はその人が抱えている事情があり、そこが解消されないと何を聞いても不安は無くなりません。
なるべくその不安が少なくなるように、医師や感染症学専門教授の話しを覚えて、毎回少しづつ伝えてみました。緊急事態解除後から帰宅時に、他の話題も含めて5~10分程度の立ち話。連休直前の最後の日に初めて「少し安心できました。」と言っていただけました。

○終わりに
「大事な情報こそ大事な人から優先して伝えたい」と考えるのは自然な事ですが、残念ながらもう気長に構えてはいられない状況なのだと思います。遠回りになるかもしれないけれど伝えやすい人から伝えていくことは、伝えることへの自身のストレスを減らし喜びを増やすことになるので、あながち悪い選択ではないのかもしれません。
「自分自身の人生にプラスの変化をあなたがすれば、それは自分の友人だけではなく、その友人の友人にまで影響を与えるという視点も大切だ。何十人というレベルではなく、何千人、何万人というレベルにまで影響を与える可能性があるということだ。」/『つながり 社会的ネットワークの驚くべき力』の著書ニコラス・A・クリスタキス教授のインタビュー記事より9592

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